金正恩氏が「美人ホステス」をしいたげるセコいやり口

金正恩氏が「美人ホステス」をしいたげるセコいやり口

金正恩夫妻とモランボン楽団

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北朝鮮が外貨稼ぎのため、中国国内で新たな商売に取り組んでいるという。

中国での北朝鮮の外貨稼ぎと言えば、時にアイドル並みの美貌を供えたウェイトレスたちを「看板娘」とした北朝鮮レストラン(通称・北レス)が代表格だったが、こんどは彼女らを「ホステス」に変身させ、いわゆる「水商売」に乗り出したというのだ。

国連安全保障理事会はこれまでに採択した制裁決議で、国連加盟国に対し、北朝鮮からの派遣労働者の新規雇用を禁じ、現在雇用している労働者も今年末までにすべて本国に送り返すことを義務付けている。

それに加えて中朝関係の冷え込みもあって、北レスが苦戦していることは伝えられていた。しかし昨年以降、中国との関係は劇的に改善。一時は北レスが息を吹き返すかのような兆候も見られた。が、商売は以前のようには行っていないようだ。

RFAは、中国延辺朝鮮族自治州の州都・延吉市中心部に位置する平壌柳京ホテルを取材している。同ホテルには、平壌冷麺などの伝統的な北朝鮮料理を出す柳京レストランがある。元々、このホテルは朝鮮労働党の資金を調達する39号室傘下の楽園指導総局の所属だったが、後に柳京指導総局、対外奉仕総局に所属が変わったという。

柳京ホテルには筆者も何度か訪れたことがある。北朝鮮の国家機関が直々に運営していることから、ホテルのカフェスペースには、明らかに地元の中国人、朝鮮族とは雰囲気の違う人物をよく見かけた。

そしてRFAによると、今年初めからこのホテルの地下に「平壌館ナイト」という店舗が開業したという。

平壌館ナイトは、名称どおりのいわゆるナイトクラブだ。夜通し酒を提供し、歌と踊りを楽しむ舞台が設置されており、平壌出身の20代の女性がホステスとして客を接待する。

100中国元(約1,600円)を支払うと、ホステスが一曲歌い、客が一曲歌う時もやはり100元を支払う。ホステスに現金でチップを渡すことはできず、チップをあげたい場合は花束をホステスに贈り、100元が客の酒代に加算される。つまり、ホステスのチップは店のものとなるわけだ。

一方、柳京ホテル1階に設置されている柳京食堂では、ウェイトレスたちが北朝鮮の歌と踊りを披露する。

ここでも、現金のチップは御法度で50元から100元の花束を購入してお気に入りの女性に渡すと写真撮影が許される。

北レスのウェイトレスなど、海外で働く北朝鮮労働者の数は正確には不明だが、一節に6万人に達すると言われている。その多くが劣悪な環境で働かされ、給料のほとんどを当局にピンはねされている。それどころか一部の北レスでは売春を強制させられているという話しもある。そんな横暴に比べたら、チップのピンはねなど取るに足らないことなのだろう。

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