「実戦能力を確認」金正恩氏、新型ミサイルの発射視察…完成段階か

「実戦能力を確認」金正恩氏、新型ミサイルの発射視察…完成段階か

北朝鮮が6日に発射した「新型戦術誘導弾」(2019年8月7日付朝鮮中央通信)

北朝鮮の金正恩党委員長は6日未明、「新型戦術誘導弾」の威力示威発射を視察した。朝鮮中央通信が伝えた。同時に公開された写真によれば、発射されたのはロシア製ミサイル「イスカンデル」に酷似した短距離弾道ミサイルと見られる。

韓国軍合同参謀本部は6日、「きょう午前5時24分頃、5時36分頃に北朝鮮が(南西部の)黄海南道(ファンヘナムド)クァイル郡一帯から東海(日本海)上に発射した短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体2発を捉えた」と発表した。威力示威発射は、これを指すものと見られる。

公開された写真の中には、戦術誘導弾が標的に命中した場面と思われるものもあり、完成段階に至った可能性がある。また従来と異なり、朝鮮労働党や朝鮮人民軍の担当幹部だけでなく、党副委員長ら最高幹部が金正恩氏に同行したことも、こうした分析を裏付けていると言える。

同通信は、「西部作戦空港で発射された2発の戦術誘導弾は、首都圏地域の上空とわが国の中部内陸地帯の上空を飛行して朝鮮東海上の設定された標的の島を精密打撃した」とし、「威力示威発射を通じて、新型の戦術誘導兵器システムの信頼性と安全性、実戦能力が疑う余地もなく検証された」と伝えた。今回の発射が南西部から国土を横断する形で行われたのは、観測用艦船の能力に限界がある軍が、沿岸に近い島の標的への命中精度を確認するためだった可能性が高い。

韓国軍合同参謀本部は、これら飛翔体の高度を約37キロ、飛距離を約450キロ、最大飛行速度をマッハ6.9以上と分析している。

金正恩氏は「新型戦術誘導弾の威力示威発射が目的とした通りに満足に行われた」評価し、「今日のわれわれの軍事行動が米国と南朝鮮当局が行っている合同軍事演習に的中した警告を送る機会になる」と述べたという。

視察には党中央委員会の朴奉珠(パク・ポンジュ)、李萬建(リ・マンゴン)、朴光浩(パク・クァンホ)、李洙?(リ・スヨン)、金平海(キム・ピョンヘ)、呉秀容(オ・スヨン)、安正秀(アン・ジョンス)、朴太徳(パク・テドク)、朴泰成(パク・テソン)の各副委員長、趙甬元(チョ・ヨンウォン)、李炳哲(リ・ビョンチョル)の両第1副部長と各副部長ら、朝鮮人民軍の李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長(陸軍大将)、朴正天(パク・チョンチョン)砲兵局長(同大将)が同行した。

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