ロシアが5日から国後島周辺海域で射撃訓練と通告 日本は抗議

露が国後島周辺で訓練と通告

 ロシア政府は、実効支配を続ける北方領土の国後(くなしり)島の周辺海域で、5日から射撃訓練を実施すると日本政府に通告してきたことが分かった。日本側は、北方領土の軍事力強化につながるなどとして、外交ルートで抗議した。ロシア側は昨秋以降、北方領土での軍事演習を活発化させている。

 北方領土をめぐっては、ロシアのメドベージェフ首相が2日に択捉(えとろふ)島を訪れたばかり。メドベージェフ氏の北方領土訪問は4回目で、河野太郎外相が「極めて遺憾だ」との談話を発表していた。

 政府関係者によると、ロシア側は、国後島南部の東側海域で5日から10日にかけて、射撃訓練を行うと通告。これを受け、日本政府は改めて「北方四島に関するわが国の立場と相いれない」などとして抗議した。

 ロシア軍は昨秋以降、北方領土や周辺海域でミサイル発射、射撃・砲撃などの訓練を相次いで実施している。3月には国後・択捉両島で将兵や戦車などが参加する演習を行ったと公表したほか、4月にも国後島周辺海域で計7日間、射撃訓練を実施すると通告してきた。

 日本側は再三、訓練に抗議しているが、ロシア側は「自国領の訓練で日本には抗議する権利がない」などと回答。4月の射撃訓練通告については、「日本側からの電話の抗議は受け付けない」とする声明を公表するなど、強硬な姿勢を貫いている。

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