【米大統領選】ケンタッキー州など地方選で民主勝利 大統領選の「前哨戦」

 【ワシントン=黒瀬悦成】米南部ケンタッキー州で5日、知事選が行われ、NBCテレビなど複数の主要メディアは民主党新人のアンディ・ベシャール州司法長官(41)が共和党現職のマット・ベビン知事(52)を破り当選を確実にしたと伝えた。ただ、ベビン氏は敗北を受け入れておらず、結果の確定が遅れる可能性がある。

 ケンタッキー州は、2016年の前回大統領選でトランプ大統領が民主党のクリントン候補に得票率で30ポイント差をつけて勝利した共和党の牙城。しかし、知事選ではベビン氏の支持が伸びず、トランプ氏は4日に現地入りして応援演説し、テコ入れを図っていた。

 ベビン氏は全米で「最も人気のない知事」の異名をとっており、保守系の政治評論家などは同氏が最終的に選挙を互角に持ち込むことができたのは「トランプ氏の神通力のおかげ」との指摘も出ている。

 一方、南部バージニア州では5日、州議会選が行われ、共和党が多数を占めていた州上院(定数40)と州下院(同100)をいずれも民主党が奪還した。

 民主党が州の上下両院を制するのは1994年以来。同州は、共和党と民主党の支持が拮抗(きっこう)する激戦州とされてきたが、最近は民主党が首都ワシントンに隣接する州北部で勢力を拡大。州議会選では「反トランプ」の機運が民主党の躍進を後押しした。同州のノーサム知事は民主党。

 米メディアや政治専門家は、一連の選挙を1年後の大統領選に向けて有権者の傾向を占う「前哨戦」と位置づけており、トランプ氏には出足のよくない結果となった。

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