ロンドン中心部の5人死傷事件で、ISが犯行声明を発表 信憑性は不明

英テロ ISが犯行声明を発表

 【ロンドン=板東和正】英ロンドン中心部のロンドン橋付近で男が通行人らを襲撃し5人が死傷した事件で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が11月30日、犯行声明を出した。ただ、ISが犯行に関わったとの証拠は示されておらず、信憑(しんぴょう)性は不明だ。一方、英警察は同日、男が単独で犯行に及んだとの見方を示した。

 容疑者の男は、英中部ストーク・オン・トレントで生まれ育ったウスマン・カーン容疑者(28)。同容疑者は犯行後、駆け付けた警察官に射殺された。英警察はテロ事件と断定し、動機や背後関係を捜査していた。

 英紙イブニング・スタンダード(電子版)によると、ISは声明で「われわれの戦士の一人によって実行された」と主張。同容疑者について「われわれの代わりに実行した」とも伝えた。声明はIS系列のニュースサイトを通じて発表されたという。英スカイニューズ・テレビは同容疑者について、英国のイスラム過激派指導者の教え子で、友人でもあったと報じた。

 また、英メディアによると、事件で死亡した1人はケンブリッジ大大学院修了のジャック・メリットさん(25)と判明。メリットさんは、犯罪学を研究し、事件発生当時にロンドン橋付近で開催された元受刑者の社会復帰をテーマとした会議の運営に携わっていた。

 同容疑者は、会議に参加し、メリットさんらを刃物で襲撃。その後、橋へ移動し、通行人らに組み伏せられたところを急行した警官に射殺された。メリットさんら市民2人が死亡、3人が負傷した。

関連記事(外部サイト)