ドイツ与党SPD、大連立批判派が党首選勝利 メルケル政権に不安

独SPD党首選 連立批判派勝利

 【パリ=三井美奈】ドイツでメルケル大連立政権を担う中道左派「社会民主党」(SPD)の党首選で、連立に批判的な党内左派、ワルターボルヤンス氏(67)と連邦議会(下院)のエスケン議員(58)の男女2人のペアが当選した。11月30日、SPDが発表した。大連立の維持に大きな不安材料となった。

 党首選で2人は、連立維持を掲げるショルツ財務相らのペアと決選投票に進出。53%を得票して圧勝した。SPDは今回、共同代表として男女2人のペアでの立候補を受け付けた。

 2人は、最低賃金の引き上げや環境政策の見直しを主張。メルケル首相が率いる「キリスト教民主同盟」(CDU)が応じない場合、連立離脱も辞さないと訴えてきた。ワルターボルヤンス氏はノルトライン・ウェストファーレン州の元財務相。当選発表後、「離脱か否かをすぐ決めるということではない」と述べ、連立の維持は交渉次第という立場を示した。メルケル首相は2021年の任期末まで政権を維持し、引退する意向を表明している。

 SPDは近年の選挙で、反難民の右派「ドイツのための選択肢(AfD)」、環境政党「緑の党」に押されて、連敗続き。支持率は15%を下回り、党内で連立解消を求める声が出ていた。2人は12月6日に始まる党大会で、新党首として承認される予定。

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