米新聞グループ大手が経営破綻 老舗のマクラッチー、再建目指す

 【ニューヨーク=上塚真由】米新聞グループ大手のマクラッチーは13日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請して経営破綻した。紙媒体の不振が続き、近年はデジタル化へ移行していたが、業績改善には結びつかなかった。傘下の新聞の発行は続け、裁判所に承認されれば、ヘッジファンド主導での再建を目指す。

 マクラッチーは創業163年の老舗新聞社で、マイアミ・ヘラルド(フロリダ州)やカンザスシティー・スター(ミズーリ州)など14州で30の地方紙を展開する。2006年に新聞大手のナイト・リッダーを45億ドル(約5000億円)で買収したが、その後、インターネットの普及による環境変化で、経営状況が急速に悪化した。

 米新聞各社は紙媒体からデジタル化への移行を進めているが、デジタル広告市場はフェイスブックとグーグルのIT大手2社が6割のシェアを握るとされる。ニューヨーク・タイムズなどの有力紙を除いて、多くの地方紙は、デジタル化で紙媒体の収入源を補うことに苦慮している。

 マクラッチーも過去1年間で電子版の購読者数が前年比50%増加し、20万人以上に達したが、広告料収入の減少は続いた。19年の売上高は前年比12・1%減の7億950万ドルとなる見通し。米国の地方紙はヘッジファンド主導の再編が相次ぎ、規模の拡大によるコスト削減で、生き残りを図ろうとしている。

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