仏・マクロン新党公認候補がパリ市長選断念 五輪の「顔」決める戦い

 フランスで3月の地方選を前に、パリ市長を目指していたマクロン大統領の与党「共和国前進」公認候補が14日、出馬を辞退した。選挙敗北が濃厚になる中、わいせつ画像が流出したのが引き金になった。

 地方選は比例制で、市議と市長を同時に選ぶ。パリは、2024年パリ五輪の「顔」を決める闘いとなった。同党の市長候補となったバンジャマン・グリボー前政府報道官は、大統領の側近。14日の選挙戦撤退表明で、インターネット上に流れた画像の信ぴょう性に触れないまま、「家族と自分を守るためだ」と理由を述べた。グリボー氏は元社会党地方議員で、17年の大統領選を前に、マクロン氏の新党結成を支えた。

 パリでは同氏に反発し、党の看板だったビラニ下院議員が造反して独自に出馬を表明。党は分裂選挙に突入していた。1月の支持率でグリボー氏は16%で3位に低迷し、首位で社会党現職のイダルゴ市長(23%)に差をつけられた。ビラニ氏は「フィールズ賞」を受賞した数学者で、国内の知名度は高い。

 同党はグリボー氏に代わる市長候補を探す予定だが、投票日は来月15日に迫る。パリは大統領選の決選投票で、マクロン氏が9割を得票した最大の支持基盤。自派市長を誕生させ、22年の大統領選での再選に弾みをつけたいというシナリオは大きく狂った。

(パリ 三井美奈)

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