プーチンの「核攻撃」指令がクーデターの引き金に? 腹水手術の真偽は

プーチンの「核攻撃」指令がクーデターの引き金に? 腹水手術の真偽は

プーチン大統領

 対独戦勝記念日にプーチンは“勝利”を誇示するどころか、弱々しい姿を全世界にさらした。本来、秘匿されるべき大統領の健康に関する情報が漏れ、クーデターが本格的に取沙汰されるのも、政権がいよいよ末期的様相を呈しているからなのか。

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 もはや、ほころびは繕えないレベルに達しつつある。例えば先日、退役軍人が国営テレビの人気討論番組で、

「重大な問題は、我々が完全に国際的に孤立しているということだ。状況はさらに悪化するだろう」

 と、発言したのも証左の一つと見ることができる。

 拓殖大学海外事情研究所教授で元時事通信モスクワ支局長の名越健郎氏の話。

「5月9日の対独戦勝記念日の演説で、プーチンは戦果をアピールできませんでしたし、出口戦略を述べることもできませんでした。明らかにあの日を境に、国内のタガが緩んだ印象を受けます。例の退役軍人の発言もその一環でしょう」


■健康面以外の問題も


 一方、その姿に注目したというのが、筑波学院大学教授の中村逸郎氏だ。

「パレードの最中、プーチンの膝の上に分厚いブランケットが置かれていたのです。重要な式典でブランケットを使う光景は初めて。当時の気温は9度でしたが、その程度の寒さに耐えられぬほど、健康状態が思わしくないということでしょう」

 実際、これまでもプーチンにはパーキンソン病や血液のがんに至るまで、さまざまな疾病のうわさがささやかれてきた。そして、ここにきてその健康にまつわる、さらに重大な情報も飛び込んできた。

〈テレグラム(ロシアのSNS)上の反クレムリン・アカウントは、ウラジーミル・プーチン大統領が、腹水を抜く手術を最近になって受けたと主張した。(中略)プーチンはこの手術を木曜日(12日)の晩から金曜日(13日)の午前中にかけて受けたという〉(「ニューヨーク・ポスト」5月17日付)

 腹水を抜く処置は一般にがんなどによって溜まった際に実施される。重要な情報なのは間違いなく、しかも、その問題は健康面にとどまらない。

 元産経新聞モスクワ支局長で大和大学教授の佐々木正明氏が言う。

「健康状態という最高機密が漏れているのは、クレムリンに亀裂が入り始めた証拠と考えていいでしょう」


■3カ月で追放


 あらゆる“兆候”がプーチンの凋落を示す中で、これまで以上に説得力をもって聞こえるのが、クーデターの可能性を指摘する声だ。

「The U.S. Sun」5月19日配信の記事は、

〈プーチン時代の終わり 無謀な侵略で、“すでにウクライナとの戦争に負けた”暴君プーチンは“3カ月で追放される”と専門家が語る〉

 というタイトルで、専門家の言葉を以下のように伝えた。

〈ロシアが有する殺傷能力が最も高い兵器(核兵器)を発射するために必要な“5人の人物”の1人以上が、その命令に従うことを拒む可能性がある。「そして、この命令服従拒否は十中八九クーデターを誘発する。なぜなら、王の命令に従うことを拒んだ後は、すべての物事が非常に速く展開していくからだ」〉

 前出の中村氏もこう語る。

「大統領以外で核兵器の発射権限を有するといわれているのは、国防相のショイグと露軍参謀総長のゲラシモフですが、彼らが使用に反対する展開は十分にあり得ます。また、現場レベルでも、命令を素直に実行せずに時間稼ぎをし、その態度で不満を表明する、などということも考えられます」

「週刊新潮」2022年6月2日号 掲載

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