日本人デザイナーの絵柄が「フランス代表切手」に採用

日本人デザイナーの絵柄が「フランス代表切手」に採用

日本人デザイナーの絵柄が「フランス代表切手」に(※写真はイメージ)

 国内での知名度はそれほど高くなくとも、海外で評価されている日本人は少なくない。グラフィック・デザイナーの岡達也さん(57)もその一人だ。

 国連機関・万国郵便連合傘下のポスト・ヨーロップ(PE)は毎年1回、年末に「EUROPA切手大賞」を選出している。参加国はEU加盟国を中心に52カ国で、今年のテーマは鳥だという。欧州在住のジャーナリストの解説では、

「切手大賞はPE設立の1956年に始まった審査員賞と、近年は一般人による投票も可能になったオンライン賞の2部門があります。国ごとにデザインが異なるので、収集家からも人気のあるシリーズ。5月初旬から発売されました」

 意外や、これまで“芸術の国”フランスは受賞していない。そこで初受賞に向けて白羽の矢が立ったのが、岡さんだった。日本人の起用は初めてだ。和歌山県出身の岡さんは大阪芸大卒業後の97年に独立し、辰馬本家の日本酒「白鹿」のパッケージデザインなどを手掛けた実績がある。

 代表切手には、フランスの国旗トリコロールをベースにツバメが描かれている。岡さんに解説してもらうと、

「ツバメは生活圏が人間と近く、共存の象徴。楽しく飛び回る姿は、自由のシンボル。発売日の5月を意識して、春の終わりや夏の始まりの太陽の眩しさ、生命力に溢れた飛行を表現しています」

 日本在住で、フランスへの留学経験もない岡さん。妻のマニグリエ真矢さんの分析では、

「数年前、パリでモダン浮世絵の個展を開き評価されたのが起用理由の一つだと思います。私がフランス人なので、打ち合わせもスムーズにいきました」

 オンライン投票は9月9日まで。日本からも可能なので、1票投じてみては。

「週刊新潮」2019年5月23日号 掲載

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